2005年02月20日

前言撤回・こんにちはホリエモン 基本説明編

今日のサンデープロジェクトを見て考えが180度変わった。
前日の榊原発言の意味も分かった。誰も読まないと思うからちょっとここに書いてみる。

【MSBCの発行日】

まず基本的なハナシ、リーマンブラザーズのMSBCと言うのが何モノであるかと言うと。
「水木金のライブドア株の平均価格の10%引きで、新しく印刷したライブドア株を一億円分づつ800回ライブドアから貰える権利(ただし157円が下限価格。174.4円の10%引きですね)」
である。それと交換に800億円をライブドアに渡すのである。
しかし、この契約は2月24日(木)から有効となっている。

で、それまでは堀江さん所有のライブドア株を9345万7千944株を担保に588億円を借りているのである。ライブドアはそれを元手に2月8日にニッポン放送株を38%ほど買ったのである。

【カラ売りの説明】

反対に株を借りているリーマンブラザーズはどうやって金儲けをするのか。
高く売って後に安く買い戻すことで手元に差額が残る。
いわゆる「空売り」と言う方法がある。

2月8日に借りた2日後、彼らはやはりやってきた。


大量保有報告書  提出日2月17日 報告義務発生日2月10日

リーマンブラザーズジャパンインコーポレーテッド46,728,972株 貸借
LBコマーシャルコーポレーションアジアリミテッド46,728,972株 貸借

                      8,908,361株 処分 単価476円 

つまり 476円×890万8361株=42億4085万5836円 の現金をGETしたワケである。
この8908361株を金曜日(2月18日)の終値323円で買い戻すと費用は28億7772万3603円で済む。
一週間で差額13億6313万2233円の利益が生まれるカラクリである。
株価が下がれば下がる程利幅は大きくなる。反対にカラ売り価格より実際の取り引き価格が高くなれば、売値より高い値段で買い戻さなければならなくなるので損が出るのだ。
まあ巨大な売り注文をするワケだからモノの値段として株価は下がりやすくもなるのだ。
実際ライブドアの株価は下落し続けている。

この権利をリーマンは残り8454万9583株も残しているのだ。

【上記2点の整理】

リーマンは下限いっぱい174.4円以下にカラ売りで値段を下げる事もできるだろうし、174.4円でライブドアに800億円の新株発行を要求する事もできる。
その場合 800億÷157円=5億955万4140株 が貰える事になる。
ライブドアの総株数は現在6億4635万3119株とあるから大変な筆頭大株主出現と言う事になるが、このハナシは今回は横に置いておく。

問題はリーマンブラザーズがいつ堀江さんに借り株を返すかと言うハナシだ。
今日のサンプロで堀江さんは「基本的には2月24日に返して貰う話になっている」と明言したのだ。「基本的には」と言う点も含めて僕の頭に一つの筋書きが浮かんだ。
これは後編で説明しようと思う。

リーマンは最大5億株も貰えるので約束の日までに9345万7千944株を返すのなんかワケはない。
ただ、カラ売りは下がれば下がる程儲かるのに対して、大株主は上がれば上がる程儲かると言う正反対の立場がある。
投機家はリスクヘッジと称して両方を同時に行う事もあるが、そこまで考えると僕がワケが分からなくなるので今回は省くとする。

以上、基本説明編である。





posted by シュート at 16:27| Comment(9) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 続けて(長文の)コメントしますがお許しを。
 仮に2/24以降ライブドアの株価が157円まで下落した場合、リーマンは800億円でライブドアの新規発行株式を5億955万4,140株(=800億÷157円)取得できるわけですよね。直近の有価証券報告書によると筆頭株主の堀江さんの持ち株は2億2,097万5,000株だから、文句なしにリーマンが筆頭株主。それどころかさらに1億5,000万株買い足していれば、ライブドアの50%以上の株式を保有することになります。(ちなみに2/18のライブドアの出来高は7,387万株だからリーマンが過半数株式を取得することは不可能な話ではないような気がします)
 すなわち、リーマンとすればライブドアの株価が下がれば下がるほど、ローコストで50%以上の株式を取得しライブドアを支配できるわけです。
 ところで、ライブドアはニッポン放送の株式を785億円(※1,147万7,030株を2/18の株価6,850円で換算)保有しているので、H16.9.30時点でのライブドア保有資産585億円(預金300億円、関係会社株式146億円など)に単純に加えると、1,370億円という数字が導き出されます。これはライブドアの現実的な資産価値の一指標と言ってもいいと思います。
 仮にリーマンがライブドアの株式が200円に下がった段階で1億5,000万株購入し、さらに株価の下落が進み157円になり5億955万4,140株の新規発行株式を手にすることができるとすれば、1,100億円(=300億円+800億円)でライブドアを支配できるということになります。その結果、リーマンは、上述した現実的な資産価値1,370億円に加えて、ニッポン放送が保有する関係会社株式(フジテレビ等)に関する諸々の美味しい果実を手にします。
 以上により、空売りでの儲けのこともあるし、ライブドアの株価が下がれば下がるほど、リーマンにとっては好都合のような気がします。榊原さんの発言から判断するに、既にフジテレビ対リーマンの攻防の段階に突入しているようですね。
Posted by jun at 2005年02月20日 19:53
jun さま

僕もライブドアが乗っ取られるのではないかと想像したことがあります。
熊谷副社長が自身のブログで、

http://blog.livedoor.jp/livedoorIR/

一方、今回ライブドアが発行したCBは、
割当先が1社で、しかも転換価額が毎週修正され、しかも転換価額の上限がない。
割当先が1社だと何が良いかというと、転換のスピードを調整でき、
しかも、株価が上がった方が儲かるため、株価にやさしい売り方をする。

などと意味不明のコトを書いていたので。
「コイツ、堀江を騙したのか」とも勘ぐりました。
以前、孫正義氏とルパード・マードック氏が朝日を買おうとしていたのを思い出して「黒幕はやはり・・・」とも考えたりしてました。
しかし、乗っ取りのプロである堀江がこんな簡単なカラクリも分からないワケがないとも考えるワケです。
それで、ライブドアもリーマンも儲けてニッポン放送を傘下に入れる方法はないかと考えた末に思いついたのが「儲け話大予言編」です。
最後の「仮にリーマンが5億955万4140株を得たとしてそこから9345万7千944株を差し引いても全株のウチの35%は手元に残る計算となる」の35%と言う妙にリアルな数字を電卓で見たときに「こりゃ図星かな」と思ってしまいました。

157円が仮に3倍の471円になったとしたら、リーマンはそれだけでも653億→1959億円とあぶくゼニを手にする算段になります。
もちろんそれまでに行ったカラ売りの利益もありましょうし・・・。

もし、僕の妄想が図星だったとしたら熊谷さんは天才です。お金を使わないでニッポン放送を手に入れて自社の株価を上げ、リーマンも大儲けをするワケですから。
まあ、唯一、損をするとすれば持ち株比率が下がる堀江社長くらいですが、40で引退するとか言ってますしね・・・。

Posted by シュート at 2005年02月21日 00:30
 お返事ありがとうございました。
 リーマンが増資によって取得する株数ですが、例えば株価350円ならば2億2,857万1,428株(=800億円÷350円)となり、堀江さんの持ち株2億2,097万5,000株を少し上回ります。堀江さんとしては筆頭株主から転落する可能性が出てくるので、これは避けたい状況ではないでしょうか。
 それゆえ、堀江さんは増資によって株の価値が希薄化されたとしても、また、リーマンが何か仕掛けてきたとしても、ライブドアの株価が350円まで下落する可能性は少ない、さらに言うならばライブドア株がリーマンによる買い占め可能水準の157円まで下落する可能性は限りなくゼロに近いと考えていたような気がします。
 ライブドアの現在の株価から判断すると、堀江さんの読みが外れたのかなって思います。まあ、これも私の妄想に過ぎませんが。
Posted by jun at 2005年02月21日 12:02
jun さま

もし、昨日の堀江発言「貸し株は24日までに返してもらう約束になっている」が密約の暴露であったなら堀江さんや熊谷さんはリーマンを出し抜いたかも知れません。
24日に現物株券を耳をそろえて返すには今日のウチにカラ売り分を全株買い戻さなければいけないですから。
ニッポン放送買収に成功すれば157円は遥か彼方に遠のいてしまいそうです。
後場の板を見ている限りちょっとそんな大きな買戻しが出ているようにも思えんのですが・・・・。
Posted by at 2005年02月21日 13:54
 お返事ありがとうございました。
 リーマンを出し抜いたというよりも、堀江さんがかなり追い詰められているような印象を受けます。もしかしたら切れるカードは、これで全て切ってしまったのかもしれません。今後は、ニッポン放送株を買い進めるだけでなく、ライブドア株の株価防衛にも気を配る必要があるでしょうし。
 そもそもリーマン(あるいはその背後の組織)はニッポン放送(あわよくばフジテレビ)の支配権を入手するのが主目的で、たとえライブドアの株式が紙くずになっても構わないとさえ考えているのかもしれません。
 素人の私には、ニッポン放送株の買収よりも、ライブドア株の買収?の方がはるかに興味深いです。ライブドア株については一傍観者としてウオッチし続けたいです。
Posted by jun at 2005年02月21日 16:26
junさま

僕はリーマンには空売りの売り玉がまだ残っていると言う仮説に立ってますが、もし24日に借株を返還する約束がなされているならばリーマンの打てるライブドア株下落策も限られてくるのも現実です。
現状の株価ではリーマンはライブドア株の20%程度の転換新株を受け取る計算になるんじゃないでしょうか。
Posted by at 2005年02月21日 18:02
 お返事ありがとうございました。
 リーマンとすれば、ライブドアの株価が上がっても、下がっても大儲けすることに変わりない、というのが私の考えです。よってライブドアの株価を強引に下げようとしないかもしれません。リーマンがどちらを望んでいるのか私には分かりませんが…
 空売りの仕組みがよく分かっていないので初歩的な質問になりますが、リーマンは堀江さんから株を借りなくても空売りができるのでしょうか? そうであれば、私がリーマンの立場だったらタイミングを見計らって徹底的にライブドアの株式を空売りすると思います。
Posted by jun at 2005年02月21日 21:07
 たびたびスミマセン。既にご存知かもしれませんが、下記ページに今回のMSBCについての詳細な解説があります。とても興味深く読みました。
http://www15.ocn.ne.jp/~hiro-hmx/st_column.htm
Posted by jun at 2005年02月21日 21:19
junさま

リーマンの新株引き受けは157円になるまでは常に市場価格より10%引きで買えるので、157円以下になるまでは幾らで貰ってもその時点での10%の儲けは保障されているワケです。もちろん持ち続けて値上がりを待つ手もあります。ただ、800億円分と言う枠が決まっているので貰える株数は株価によって変化するのはjunさんの上記のカキコの通りです。

通常の個人取り引きでも一定の利率のお金を払って株を借りる事はできます。
例えば500円の株を借りて市場で売ると500円の現金が手に入ります。それが200円になった時に市場から買い戻して元の持ち主に返せば手元には差額300円のお金が残る事になります。
反対に500円を手にしても株が800円に上がれば300円を足さなくては買い戻せないワケです。
空売りは手元に株券があれば(借株でなくては意味がありませんが)いつでも出来ます。しかし売って(「見せ板」と言って注文だけ出して相場参加者をビビらせて株価を下落させる手法もあります。売買が成立する前に引っ込めるやり方です。違法行為ですが)株価を崩すには手元に当然巨大な株式が必要です。
また、いずれ買い戻す性質のモノである以上、巨大な借株がカラ売りされている場合、投資家の一番の関心は「いつそれが買い戻されるか」と言うコトになります。返還期日が来て買い戻さざる得なければ、それが巨大な買い注文として株価を押し上げるからです。「踏み上げ」と呼ばれます。

今日のライブドア株の上昇は堀江さんがサンプロで発言した「基本的には24日に貸し株は返してもらうコトになっている」を手がかりにしたリーマンの買戻しを期待したからなんですね。
24日に現物株を返すには今日約定しなくてはならないからです。
当初、堀江さんからの借株は新規にリーマンに発行される新株で返還するモノだとばかり思われていました。リーマンは売りっぱなしで買戻しを行わないモノと考えられいたので相当なサプライズとなったんですね。
その点についてはこのブログで追加記事を載せているのでご参照下さい。

ご紹介頂いたページは勉強してみます。フジのMSCBの条件を知らないので面白そうです。

Posted by at 2005年02月22日 00:30
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